和紙は飛鳥の昔から我が国で使い続けられていますが、ご存知の通りその用途はなにも絵筆で字や絵をかくためだけではありません。モノを包む、障子として部屋を分かつ、扇子として涼をとるなど。なんと第二次世界大戦末期には「ふ号作戦」の兵器、風船爆弾としても使用されています。
我が国が誇るこの万能素材はもちろん衣類の分野でも大活躍。紙衣(かみこ)や紙布(しふ)として布製品にも使われてきました。和紙をこよりにして紙糸を作り、その糸で織ったものが紙布。江戸時代には仙台藩の名産として公家に進物されたという記録もあるようです。
今回手染メ屋がストールの素材に選んだのも、この紙布。江戸時代とは比べ物にならないくらいの細い細い紙糸で甘めのガーゼに織って頂いた生地を草木で染めました。和紙生産から織りまで一貫して福井の工場さんで行って頂いているこの素材、びっくりするくらい軽くて暖かいです。
手洗いであればもちろん洗剤を使ってのお洗濯も問題ありません。
なにせ90℃オーバーの草木の染液で3日かけて染めてるくらいですから。染色の工程はTシャツなどと全く同じですが、生地が破れたりという事は全くありません。
草木の色を大き目のアクセントとして使用するにはもってこいのアイテム。和紙はとても発色も良いのです。また、巻くのはやめて羽織ったりひざ掛けにも使えます。1年中使える大重宝な和紙ストール、是非お試しください。
●素材:和紙糸ガーゼ
●混率:和紙100%